鹿児島県薩摩半島の指宿(いぶすき)市。この温暖で湧湯豊かな大地を営みの母胎として、父・豊がサツマイモ栽培を始めたのが、「ファームランド豊」の第一歩でした。
平成に入り、時代のニーズに応え有機栽培や減農栽培に取り組み始めたことが、現在の私たちの農業に対する基本姿勢となっています。
現在、私たちの取り組みの一つに、J-GAP活動があります。(取得申請中)
安全性向上と安定供給のために農作物を管理記録するこの活動は、環境保全や品質の向上によって得られる信頼の確保はもとより、農業経営の上で、近い将来大きな意義をもたらすと考えています。
そして、露地栽培・通年収穫できる調整を行うことで、生産活動のみならず経営レベル向上を追求しています。
かつて季節外の作物をいかに希少価値として出荷するかが重要だった時代とは異なり、旬の味・旬の栄養をしっかり備えた安全なものこそが食べる側のニーズであり、作り手のプライドです。
ここ指宿は、開聞岳の噴火により土壌の目が粗く排水が良いため、作物の味のキレが良く、どんな作物もそれ本来の味を引き出すことができます。
例えば、新たな品目を提案するにも可能性ある土壌に私たちは恵まれているのです。今年は新しい試みとして南九州にしかできないじゃがいもの栽培方法にチャレンジしています。
また、農業の将来を見据え、就農支援にも積極的に取り組んでおり、県外異業種のIターン・Uターンの人材を受け入れる態勢も整っています。
ただ作ることに終始するのではなく、伸びしろある産業として発展する、農業がそういった成長産業となることによって、売り手よし 買い手よし 世間よし の 「三方よし」の実現を私たちは目指しています。
代表取締役 松下豊和